Creator's Blog,record of the designer's thinking

研究者の頭とクリエイターの感性で、書き、描き、撮り、制作しています

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

番外編600. 再びフィルム機材!

YouTubeを見ていると、フィルムカメラの紹介動画が目につく。えっ!、キャノンF1!、何々!!ニコンF2フォトミックだって!!!・・・。それはノスタルジーだけではなく、フイルムが表現素材として再評価されている。 デジタルでは、フィルムの粒子が存在しないとい…

番外編599. 商店街復活の鍵!?

京都市内は朝から雨。予報では終日続く。寒いから雨の古都はよいですよ!、などと書く気分ではない。できれば寒いから外には出たくないぐらいだ。 しかし家の門灯の電球が切れた。家のストックをみたら口金が26mmの一般的照明器具用電球じゃいか・・・。欲し…

番外編598. 郵便局の空間量

トップ画像は、時折フィリピンへ送る救援物資。といっても相手は被災者ではなく日本の食材が食べたいと強欲な胃袋の救援だが・・・。 日本製のカップヌードルとチョコレートは東南アジアで評価が高いジャパン・ブランドだ。すくなくともアジアの平民の間では…

番外編597. ウィンドウズのトップ画面。

この世にパーソナルコンピュータが登場してから私はMacだ。 というのもこの世にはまだWindowsが存在していなかった。後からWinがノコノコやってきて、apple仕立てのマウスを使い、役所もWinを採用するようになって、世の中が便利になったかというと実はそう…

番外編596. 深夜の心地よさ

昨日のブログで深夜の執筆が心地よいと思わず書いてしまった。昼間の仕事が終わり水割りウィスキーを飲みながら書く、ブログの心地よさ。 まして今日は金曜日の晩だ。明日は、ジムにゆかなければならないから夜更かしはできない。これが国内のラジオ放送など…

番外編595. 私の同世代の感性

私と同じ歳のアーティストというと、つい先日亡くなられた坂本龍一さんや1月に亡くなられた高橋和宏さんがいる。現役では2つ年下に喜多郞さん、そして3つ下の世代に松任谷由実さんがいる。若いときから散々聞いてきた曲ばかりだ。だから私の感性もこのあたり…

番外編594. EMSのWEBサイトは、バカじゃないの?

海外へ書類や荷物を送ろうとするとき郵便局が扱っているEMSが経験上確実に到着する。というのもフィリピンでは、通常の封書は各家庭まで配達されないから郵便局までとりにゆく必要がある。その理由は、各家庭に宛先人が住んでいるとは限らないからだ。僅か10…

番外編594. デジタルデータのフローとストック

時々だが、このフログのために昔の画像を引き出す事がある。せっかく引き出したのだから閉じる前にフログで使おうと考えた。 というのもMacの写真というソフトに全ての静止画を入れている。これが曲者。何年も放置された写真ソフトだと、Macに読み込むのに相…

番外編593. 学術論文、そしてクリエイション

フィリピンから送られてきた画像を見ながら冬の話。 日本では2月に入っても寒い日が続く頃、フィリピンのNIKKAが朝のジョギング時の画像を送ってきた。同時刻にフィリピンは、乾季だからすがすがしい朝を迎えている。日本から4時間下るだけの小さな地球でも…

番外編592. 年度末・早朝の景

今日も冬の話である。 フィリピンから朝の画像が送られてきた。調度こちらは1月25日の大寒波が到来の気温-1℃の最中だった。大寒波は奄美大島あたりまでしか降りてこない。この頃フィリピンでは乾季に入り半袖では、すこし風の冷たさを感じるけど22℃の気温は…

番外編591. フィルムをデジタル化するツール

冬の話・・・ 京都の酷寒の寒さは嫌だけど撮影はしたい。それも荒れた画像で冬のやるせない空気や温度差を静止画で表現したい。 デジタル機材で撮影を試みphotoshopで補正したが綺麗すぎる。フィルムではないから難しい。 でも少しだけコツはわかった。コン…

Fieldwork791. 京都・仲春の色彩

雛祭りの日の翌日の土曜日、夕方いつもの散歩にでる。 今日は色彩をテーマにしようと考えた。だからCarlZeissMacroPlanar100mmZFという単焦点レンズを使った。 撮影セオリーでは、長焦点レンズ(150mm相当)だし映像だから三脚は必須だという撮影のセオリーを…

Fieldwork790. 天使突抜道をさがる

3月3日、雛祭りの頃は、私の一級建築士事務所登録の更新手続きで一日中忙殺されていた。午後遅く書類を送り時間が空いた。そうだ!、天使突抜道(てんしつきぬけみち:東中筋通)は、どうなっただろうか。私は4年前に訪れていた。この通りを軸にしてその周辺界隈…

Fieldwork789. 春初、月初

春初(はるはじめ)、凡人に初春と読まれたら、言葉を探した人間としては心外である。こんな言葉があったのか・・・。漢字で書くとこちらの方が字面が綺麗だ。意味は3月から立春までの間の事。といってコートがないと心許ない夕方の気温。そして3月の月初めで…

Fieldwork788. 寒明けの暖かさ

2月28日は昼間の気温が15℃近くと暖かい午後だった。寒さがゆるんで嬉しいような、寂しいような感覚。寒明けの暖かさである。今年はウクライナの戦争や世界経済の不況、インフレなど難儀な冬だった。 久しぶりの洗濯日。一気に洗濯を干し、夕方から散歩に出た…

Fieldwork787. 麗月の終わり頃

日本語では読みも意味も同じで書体が違うことがある。だから麗月と令月は同じだと思っていた。WEB辞書によれば意味も違うようだ。麗月は感銘するほどに美しい、令月は旧暦2月を指す。しかし京都の町屋の上に半月が輝き、そして明日から3月だ。どちらもあては…

ドローイング722.小説:小樽の翠634. 幕間ドローイングの描き方4.

4月10日の私のブログにアップさせたイラストの解説です。 さて透明水彩絵具のもう一つの絵具といってもよいのが水だ。画面を湿らしたり、水滴にしたりと、水分量次第で溶いた絵具が描き出す文様が美しい。これを活かさない手はない。 樹木を描こうとするとき…

ドローイング721.小説:小樽の翠645. 幕間ドローイングの描き方3.

小説では「ナンタルの小さな店で遅い昼飯と午後の時間を過ごしていた。リュウ君がこれ持ってきたよといって津軽のリンゴをくれた。」と書いた。そのナンタルに幾つかある小洒落たカフェのあたりから坂道を下ると、明治初期に小樽の街が最初に開かれたところ…

ドローイング720. 小説:小樽の翠644. 幕間ドローイングの描き方2.

4月8日にブログにアップさせたイラストの描き方について映像化しました。 小説では翠の家から目抜き通りの入船通りへゆく途中に、函館本線の踏切がある。時折昔の蒸気機関車のような警笛をならしながら新千歳航空行きの電車が通過する。その音はいかにも北国…

ドローイング719. 小説:小樽の翠643. 幕間ドローイングの描き方

トップ画像は小樽の街らしい古い民家であり、小説ロケ場所に設定させていただいている。翠とアチキの家だ。さて小説の幕間だから、私流ドローイングの技法を紹介しておこう。4月5日アップのブログのイラストの描き方である。 私の技法、といってもデザイナー…

ドローイング718. 小説:小樽の翠642.名残あり山の雪

夕べは翠と燃えていた。人間は、何で悦楽の時間が恋しいのだろうか。それは考える事ではなく、人間の生理本能なのだろう。燃え尽きた朝は寝坊してしまった。既に翠は病院へ出勤していったし、テーブルの上には「気をつけていってらっしゃいませ!!!」と書かれ…

ドローイング717. 小説:小樽の翠641.スカーレットレッド作戦

春遠からじの小樽だ。スカーレットレッドの絵具が切れた。この色は下地によく使うからしばしば切れる。いつもの画材屋へ行こう。春休みだから明菜姉ちゃんがバイトをしている。明菜「いつものスカーレットレッド?・・」「はい、それ1本!」明菜「そういえばス…

ドローイング716. 小説:小樽の翠640. 春の予感

春遠からじの小樽だ。翠も朝病院へ出勤していったし、今日はレンタカーで羊蹄山の麓にある小さな湖の半月湖にゆこう・・・。標高が少し高いからまだ雪が少しは残っているだろう。雪道だから国道5号線の往復で良いか。 羊蹄山がちゃんと見えて、小さな湖もほ…

ドローイング715. 小説:小樽の翠639. 冬の終わり

札幌市内も雪が溶けた。というよりは除雪車が頻繁に入ってきたので、力づくで排雪したという感じだ。 美希姉ちゃんと直人君のワンルームアパートにも、春の気配が始まりそうだ。二人とも3月は春休み、しかも今日はバイトも休み。朝寝坊するのには調度よい。…

ドローイング714. 小説:小樽の翠638. 終日・・・

日曜日、文さんの店は定休日だ。今朝方、馬喰の健さんが帰ってきた。文「もう帰ってくるなり、おねだりだもんねぇーー。いつもいないのにさっ。お店は健さんがつくってくるステーキの燻製で食べてゆけるから、そんなにきつい仕事をしなくてもいいのにさぁー…

ドローイング713. 小説:小樽の翠637. アチキの主夫業

午後も過ぎた頃、翠は準夜勤で病院へ出勤していった。 翠は、出勤が遅いので朝早く起きる必要がなかったから、夕べも熱く萌えていた。確か湯上がりにベッド上で翠が鼠径部を突き出して、いれてぇーとおねだりしていた。悶えている女の鼠径部、そこだけが別の…

ドローイング712. 小説:小樽の翠636. カップル達の進路相談

雪は随分溶けたけど、まだ寒い日が続く小樽だ。明菜姉ちゃんは高校の授業が終わったので春休み。画材屋のバイトがないときは同級生の彼氏の家と愛の時間を過ごしている。彼氏の家は夫婦ともに仕事にでているから、昼間は高校生のカップルの時間というわけだ…

ドローイング711. 小説:小樽の翠635. バーゲン価格!

毎月定例のクロッキー教室だったから、翠の実家のマサヒロ君のアトリエに出かける。あっ、今日もモデルさんはアメリカ人のジェシーか・・・。贅沢は言えないというよりは、こんなスレンダーなモデルさんが小樽まで来てくれることの方がありがたい。マサヒロ…

ドローイング710. 小説小樽の翠634. 釈然としない天気

小樽の春は初夏と一緒にやってくるようだ。だから4月というのは、平均気温で2℃〜9℃の間であり、まだ寒い。 寒ければ食傷気味だけど石狩鍋でもしようか。というよりすでに帰宅した翠がキッチンで準備をし始めている。翠「アチキー・・・、お風呂沸いてるよ!。…

ドローイング709. 小説:小樽の翠633.  午後の光で林檎が輝いている

青森のリュウ君が精力剤をもらいに小樽の病院へ来ていたから、ナンタルの小さな店で遅い昼飯と午後の時間を過ごしていた。リュウ君がこれ持ってきたよといって津軽のリンゴをくれた。午後の光の中で眩しそうに輝いている。リュウ「先日は、kikも喜んでいたよ…