Creator's Blog,record of the designer's thinking

研究者の頭とクリエイターの感性で、書き、描き、撮り、制作しています

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

NIKON FREAK468.  小説:小樽の翆85. アビガン

天狗山には、まだ雪が残っているが、少し晴天になると、すぐに街の雪は解けてしまう。また雪が降る・・、それを繰り返しながら次第に雪が消えてゆく。 ・・・ 夜、翆と神佛湯へゆきがてらのウォーキング・トーク。 政府も備蓄すると意気込んでいたし、メデ…

番外編431. 新型コロナウィルス(COVID-19)の感染者数推移について その6.

このブログで使用している新型コロナウィルス感染者数の定義は、PCR検査棟等による陽性確定数(症状有無確認中)であり、厚生労働省の定義に従っている。従って重傷・軽症を含む陽性患者数を感染者数とし、その累積値を時系列で図示したのが図1であり、グラフ…

NIKON FREAK467. 小説:小樽の翆84. 午後の訪問者

翆は日勤。アチキが仕事をしているとマサヒロ君がやってきた。 そうか今日は日曜日だったか。 これ、おじいちゃん達からの預かり物ですといって小さな袋をもってきた。なかは沢山の具をつめた太巻寿司とお稲荷さんだった。こんな時代で顔を合わせられないか…

NIKON FREAK466. 小説:樽の翆83. 今年最後の雪

晴れたかと思うと雪になる小樽である。もちろんそれは長くつつかないが、街角から雪の塊が消えないうち、降り出してくる。翆は日勤だ。そろそろ夕方だから戻ってくるだろう。なんとはなく時間をもてあまし、翆の本棚に単行本があった。話題作か・・・。畳に…

NIKON FREAK465. 小説:小樽の翆82. 違う時間

今日は翆の日勤日だ。戦場にでかけたので、アチキは中央植栽帯がある広い坂道を上り図書館にでかけた。資料をかき集めていると、早くも昼になる。昼は並びの小樽食堂だろう。 スマホをみると翆からメールがきていた。そして防護服をつけた晃子さんの画像が…

ZEISSの空気83. 小説:小樽の翆81. 結婚式ごっこ

タップリ休日の午前中を寝坊して、朝飯兼お昼だった。 今日は、翆がお休みだから午後から散歩にでかけた。といっても小さな町だから、そんなにいろんなものがあるわけではない。だからこういう街暮らしは恋人がいないと、どうしようもなく退屈なのだろう。…

ZEISSの空気82. 小説:小樽の翆80. 古平

翆を夜勤に送り出して、不覚にもお酒の酔いもあって寝てしまった。目覚めると、明るくなっている。さてどうしたものか、魚の買い出しに行こう。中央市場へ出てきたつもりが、天気が良いのでそのまま三国行きのバスに乗ってしまった。 古平は、海岸線に民家…

ZEISSの空気81. 小説:小樽の翆79. リセット

・・・ 夜勤といっても今夜は美紀さんと一緒。不思議とナースコールはないし、当然病室は静かだし、当直の若い医師は仮眠している。だから休息の時の美紀さんとの会話が弾む。 美紀「ええっとぉー、若い看護師さんの話ね、フランスの箴言家ラ・ロシェフコー…

番外編429. 新型肺炎感染者数の推移について、その5. 緊急事態宣言2週間後の状況について

新型肺炎の緊急事態宣言がウィルス潜伏期間の2週間をすぎた。これによってどのような効果がでたのか、について政令指定都市がある県別の感染者数累計の推移、同入院患者数の推移、世界の感染者数の推移、日本と世界との比較の4視点を厚生労働省のデータでみ…

NIKON FREAK464. 小説:小樽の翆78. 全然はいらなかったわけ

今日は翆が夜勤だから、午後遅く眼が覚め遅い朝飯兼お昼をたべる。午後遅くから夜までは休日だから小樽にどこかでかけるといっても筑港のシネコンぐらいしかない。いやそれより家の掃除や洗濯をしているとすぐに夕方になる。 翆「夜、房チャンのお店で夕飯…

ZEISSの空気80. 小説:小樽の翆77. ミッドナイト

翆が準夜勤から戻ってきたのは、深夜の1時を回っていた。 ・・・・・ 翆「さぁっ、夕飯にしよう!」 ちゃんと座敷にお鍋の用意はしてある、野菜も冷蔵後にはいっている・・・・。 アチキは、塩辛をつまみながら深夜番組をみつつ、ヴィーノベルテを飲んでいた…

NIKON FREAK463. 小説:小樽の翆76. 花銀商店街の昼下がり

小樽の雪解けは、一度にはこない。雪が解け晴天が続いたかと思うと、また雪が降ってくる。もちろん積もりはするが、すぐにとけるあたりがやはり春の兆しかな。 夕べの激しいセックスで満たされた翆の身体が昼前に起きてきた。 翆「今日は準夜勤でーーす。あ…

NIKON FREAK462.  小説:小樽の翆75. 雪の頃を懐かしむ

小樽も相当数の雪が解けてしまうと、たった1ヶ月前の雪の頃の白い街、そして鴎舞う曇天の空が懐かしいと思うぐらい時間が過ぎ去っていった。 今日は、翆も日勤。さて家にこもっている生活だから気分転換が必要だ。そこであの雪の頃を思い出しつつ、小樽で…

番外編428. gooのブログ旅:過去ログの見方

新型肺炎の警戒宣言が全国にだされた。もうみんな一緒という感じだ。既に街は自粛傾向であり、旅にてずらい。沖縄県などは来るな!、というわけでダイビングはお預けだ。 だからgooのブログ旅をしている。まだ私がフォローしていないフォロワーを探したい。…

ZEISSの空気79. 小説:小樽の翆74. 遅い朝

夕べ翆は準夜勤だったから、遅い朝に眼が覚めた。もう限りなく昼に近いはずだが、先ずは朝飯・・・。 ・・・・ 感染症の看護師さんは、どんなインナーを着けるの? 翆「使い捨てペーパーブラにショーツ、それにスクラブを着るかな?。施術用の装備だよ。全部…

ZEISSの空気78. 小説:小樽の翆73. 男と女のフィーリング

翆がうつぶせになって足でバタバタと拍手しながら・・・ 翆「アチキは、もう仕事場に戻る頃ではないの?」 昨日大学からメールが来て出勤するにはあたわずだって。開講は5月の連休以降。 翆「そりゃ、ラーキーだねい」 うん、大学へは、もう、ここから飛行機…

ZEISSの空気77. 小説:小樽の翆72. 北京ダックが逃げだした

小樽では、この時期最初に降る初雨を心待ちにしている。これによって雪が溶け出すからだ。木賃アパートの路地からも随分と雪が消えていた。 朝の光で眼が覚めた。だがまだ早いじゃないかと思うぐらい日の出が早くなっていた。 ・・・ 食後、翆がシャワーを…

ZEISSの空気76. 小説:小樽の翆71. 再び房チャンの店で・・・

房チャンの店へ出向いたら、薄ぐらいなかに先客がいた。大柄な女で煙草を吹かしながら・・・。 やあ、翆!!、と声をかけてきた、晃子さんだ・・・。 房チャン「お酒だね!」 そういって翆にアンデスのハーブ入りカクテルをだした。何しろ媚薬入りだから、今晩…

番外編427. 新型肺炎、京都府の事情 その4.

一昨日の報道では、京都府が緊急事態宣言を国に要請していた。一番わからないのが感染経路不明者が8割といるする報道だが、サーベリングできない理由があきらかにされていない。おそらく近県、他県からの観光者か学生の拡大ルートだとは推測できるが、論拠…

ZEISSの空気75. 小説:小樽の翆70. 天狗山のサプライズ

今日は、日勤の翆から小樽駅前で待ち合わせの約束。翆が天狗山に行って食事しようというのでついていった。 ロープウェイに乗ると誰もいないし、ゲレンデを見下ろしても人影はない。雪だ積もって冷え切った公園は、二人だけの世界か。頂上駅から雪道を歩く…

ZEISSの空気74. 小説:小樽の翆69. 幕間8.

ゲストハウス:リトルバレルのサロン 新型肺炎で、人混みにでかけるなというわけだから家にこもるほかない。 こちらは予見したわけではないが、冬枯れ題材として官能小説風でブログを書いていた。そしたら北海道で独自の緊急事態宣言。そしてついに7都府県で…

番外編426. COVID-19に関する主要国感染患者数累計値の推移について その3.

4月8日19時に7都府県(埼玉、千葉、東京、神奈川、大阪、兵庫、福岡)の緊急警戒宣言が政府から発令された。 この行く末はしばらくおいといて、G7国家に中国を加え患者数推移をみたのが図1である。 図1には★印で都市封鎖を開始した日付をいれた。具体的には、…

NIKON FREAK461.  小説:小樽の翆68. アチキの珈琲タイム

今日は翆も日勤だから、アチキが眼覚めたときには出かけていた。 小樽も雪が少なくなったとはいえ、まだけっこう残っている。翆の木賃アパートの2階でパソコンを前に仕事をしている。街は時間が止まったように静かだし、時折函館本線の列車が機関車みたいな…

ZEISSの空気73. 小説:小樽の翆67.  積丹半島の温泉で・・・

晴れた陽射しが翆の顔にかかると、ようやく眼が覚めた。 翆「うっーーん、さっぱりした気分でーーす。今日は晴天、どこかへゆこう?」 「ならば雪が解けてしまったから風景は今ひとつだけど、近場の積丹半島の温泉へゆこうか」 小樽駅前から美国行き路線バス…

NIKON FREAK460 小説:小樽の翆66. 媚薬

房チャンの店から翆の木賃アパートへ、ほろ酔い加減のミッドナイトの帰還だ。明日は翆も仕事が休みだから、心置きなく飲んじゃった。 玄関の鍵を閉めるなり、翆が強く手を握ってきた。 翆「しようよ!、私、我慢ができない!!、身体が欲しくて、欲しくて・・…

番外編425. 政令指定都市がある県別新型肺炎感染者数の推移について、その2.

木をみて森をみる、という言葉がある。 木とは一人一人の人間の事であり、森とはそうした人間達の集団である。ところで、森をみるという言葉に私は関心を持つ。というのも私が大学で教えてきた都市計画は、まさに森をみる、つまり集団の学問だからだ。そん…

NIKON FREAK459. 小説:小樽の翆65. 房ちゃんのお店

翆は準夜勤なので夕方から出勤した。夕方から深夜1時までの勤務だ。一寸イレギュラーだけど翆は引き受けちゃう。そんな不規則な勤務を楽しんでいる。 翆「看護師は勤務時間が不規則だからデートの時間がとれなかったりするの、それが若い看護師の悩みかな。…

NIKON FREAK458.  小説:小樽の翆64. 告白記事

今日は、翆が夜勤だ。夜半から出勤していった。 さて、生ハムとチーズのサンドイッチ、それにサーモスのポットに珈琲をいれて、街が一番冷え切っている4時頃、かたまりかけた道路の氷を踏みしめて、翆達が休息の時間を見計らって真夜中の病院へでかけた。通…

NIKON FREAK457. 小説:小樽の翆63. 夜勤前のデート

翆は、看護師復帰後、経験者だから早速夜勤がある。それで午後、小樽の商店街を夜勤前のデートをしていた。 翆「いつも思うけど、民家越しに見える金融資料館の渋い大きな屋根の存在が、あのあたりの街の空気をぴりっと締めているみたい!」 商店街を横切る…

NIKON FREAK456. 小説:小樽の翆62. 翆、看護師に戻る

翆「あっ、きたきた!!」 ほう、男からのラブレターですかね・・・ 翆「看護師の辞令でーーす」 およよ!、また看護師に戻るですか・・・ 翆「はい!、前勤めていた公立病院でーす」 なんだここから歩いてすぐじゃない。 翆「そうよ、夜勤もあるから歩いてすぐ…